愛犬の行動を科学してしつけに利用する

愛犬の行動を科学してしつけに利用する

犬は集団で生活する動物です。常に周りを見ながら自分の行動を決めています。また犬は学習する動物です。過去の経験をもとに次に何が起こるかを、予測することができます。散歩に行こうとしたらリードくわえて玄関で待っている。シャンプーをしようとしたら どこかに隠れてしまったなどの ご経験はないでしょうか。犬のしつけの基本は、ある行動をして報酬が得られれば 犬はその行動を積極的にするようになり 損になればその行動を控えるようになると言う原則を利用します。行動を覚えさせたい時は、その行動の直後に犬が得をするような報酬 つまり犬が大好きなおやつなどを与えながら その行動を習慣付けます。反対に悪い行動をやめさせたい場合は、他にもっと得な行動を指示して その行動したときに報酬を与えるのが効果的です。例えば吠えて困る場合は、「お座り」と指示し 座ったらよく褒めます。犬は座ると落ち着くことができるので吠えるのを止めるのに効果があります。この時ポイントは吠えている時に 叱るなどの罰を与えない事 「吠えれば飼い主にかまってもらえる」と犬が学習している場合には、しかれば叱るほど喜んで吠えるようになるからです。

おやつは出し惜しみしましょう

おもちゃを色々と買い与えたり 理由がなくてもおやつを与えたりしていませんか?人は簡単に手に入れるものよりも苦労して手に入れた物のほうが価値が高いと考えたり、愛着が強くなったりするものです。このような心理的傾向を「コントラフリーローディング効果」と言います。コントラフリーローディング効果は人間だけでなく、犬や猿・鳥・魚などの動物にもほぼ共通して見られるものです。漫然とおやつを与えていると そのおやつはもらって当たり前のものになり 魅力的なものではなくなるのです。犬に何かを指示して頑張ってもらい 指示に従った時だけにご褒美が出る方が満足度が大きいのです。ご褒美が魅力的なほど愛犬は大喜びで指示に従い 飼い主との絆も強くなるでしょう。おやつだけでなく、その犬のやりたいことであれば 散歩・なでる・ボールを投げてあげる 何でもご褒美になります